導入の背景
業界の厳しい目が選ぶ、
ピューリックω。
ここでは、高久氏がピューリックωを選定した、導入の背景を伺う。
『分析・研究用の装置導入の選定にあたり、その分析・研究に適した仕様を吟味されているとのことで御座いますが、ピューリックωを選定頂いた背景を教えてください。』
高久 基本的には通常の超純水装置であれは、メーカー側で仕様が決められており、カスタムメイドすることがほとんどできない。最初からカスタムメイドで導入しようとすると、大型プラント向け装置のように建屋ごと大型の装置を入れなければならない。うちのように小規模のところでは、そこまでのことはできない。オルガノだと大型プラント向け装置のカスタムメイドの超純水装置をつくるノウハウを持っており、また使用されているパーツや消耗品の類を個別に供給することも可能である。
ピューリックωを選定したのは、そのようなノウハウを持っていて、なおかつ小型機を供給できるオルガノの”カスタムメイド”仕様の対応を考慮したことによる。
ピューリックωは少量使用において、非常にコンパクトであり、またカスタムメイド仕様を盛り込んだ装置となっている。
西村 ありがとうございます。
先に高久先生の研究室を見学させて頂きましたが、非常にコンパクトに設置されて、ご使用されていることが拝見できました。分析にあたり、非常に厳しい超純水水質が要求される場合、確かに大型プラント装置のような”一品設計”が必要になってきますが、大げさになりスペース的にも導入が難しいと思われます。ただ既製の出来合い製品ではご要望の水質が達成できないことも考えられます。
大型プラントのノウハウがあるオルガノが考えた”カスタムメイド”仕様を盛り込んだピューリックωをご採用頂いたのは、このような理由でしょうか?
『高久氏の”カスタムメイド”超純水製造装置。カスタムメイドの考えた方は、ピューリックωも同様。』
高久 ということになる。
こちら(公益財団法人環境科学技術研究所)に来て、10年以上になるが、その間もプラント用途のパーツや消耗品を供給してもらったり、アップグレードの情報を頂いたりしている。必要に応じていろいろ情報を教えて頂けるので、そういうノウハウを持っているオルガノを重宝している。
西村 例えば、新しいイオン交換樹脂ができたら、それを既存装置に組み込む対応をできるということでしょうか?
高久 例えば当初ニーズがなかった超純水純度レベルや、ある特定の元素だけを除去するといった技術があり、それを既存装置に組み込み対応できるのは、非常に助かる。
西村 要はお客様の要望に合わせて装置の大きさによらず、”カスタムメイド”仕様対応ができることが必要ということですね。
導入の背景
今回特に高度微量元素分析用の超純水製造装置の導入ということで、ωの性能を十分に発揮できた好例となりました。ここまでの性能を出そうとするとお話し頂いたほぼ”カスタムメイド”のような仕様となるのですが、それを標準製品としてご提供することができ、お客様のご要望に応えられたのが良かったと思います。
次では、さらに高久氏が認めたピューリックωの性能を掘り下げます。